私が感じたと言う香りが本当にその香りで、別のものではないと、なぜ確信できるのかとよく聞かれます。「本当にラズベリーではなくイチゴなの?」というわけです。
人々がこう質問したくなる気持ちはよくわかります。ワインの香りは混同されたり誤って解釈されたりすることがあまりにも多く、説明されているワインがどんなものか見当をつけにくいのです。では、ワインの香りを正確に見分け、言葉で表現するにはどうすればよいのでしょうか。
プロとしての意見と私自身の経験から言えば、ワインの香りを見分けることを学ぶ最も簡単な方法は、ジャン・ルノワールが開発したワインアロマ(ル・ネ・デュ・ヴァン)のワイン教育キットを使うことです。この話には後で戻りましょう。まずは、ワインの香りがどこから来るのか、そしてプロのテイスターがワインの香りをどのように、なぜそのように表現するのかについてお話しします。
ワインの香りはどこから来るのか
ワイン、より正確にはワインの原料となるブドウは、その環境の特徴を帯びます(ワインの世界ではこれをテロワールと呼びます)。大地(つまり土壌)、空気、水には芳香化合物が含まれています。土壌と水には、何世紀にもわたって積み重なってきた植物や花の精髄も含まれています。それこそが、フランスをはじめ世界中の赤ワインや白ワインに見られる類まれな香りなのです。
ワインの香りは、そのワインの国、地域、畑の手がかりを与えてくれます。また、使われたブドウ品種、用いられた醸造技術、そしてワインがどのような条件で熟成されたかも教えてくれます。
ワインの香りと、テイスターによるその表現について
プロのテイスターがあるワインにイチゴの香りを感じると言うとき、それは造り手がブドウ果汁にイチゴのエッセンシャルオイルを加えた(つまりイチゴ風味のワインである)という意味ではありません。単に、そのワインにイチゴによく似た香りがあるという意味です。
実際には、ワインの香りはその化学組成によるものです。しかも、ある特定の香りを生み出す化合物はひとつとは限りません。ワインの特定の香りは、ひとつの化合物、または複数の化合物の組み合わせによって生まれることがあります。たとえば、ワインにイチゴのような香りを与える化合物は(単独または組み合わせで)いくつもあり、フラネオール、酢酸エチル、酪酸エチル、ギ酸エチル、ヘキサン酸エチル、ケイ皮酸メチルなどがそうです。
しかし、プロのテイスターはワインレビューでこうした化合物に言及しません。たとえば、ワインにフラネオールなど、イチゴの香りと一般に結びつく化合物が含まれていると言う代わりに、単にイチゴの香りがすると言います。そのほうが、テイスティングノートの読者が情報を理解し、ワインを買う際の判断に生かしやすいからです。つまりプロのテイスターがしていることは、基本的に、ワインの香りを評価し、一般の人(専門家でない人)にもわかりやすい言葉で表現することなのです。
例:
日常的に使う言葉でワインを表現したテイスティングノートを読むほうが、そのワインを想像しやすいと思いませんか? 次のニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュの説明例をご覧ください。
このガーネット色の赤ワインは、縁がピンクがかっており、イチゴ、ラズベリー、チェリー、リコリスの香りに、スモーキーなニュアンスがあります。バランスがよく、なめらかで長い余韻があります。
上の説明は明快でシンプル、とてもわかりやすいですよね? では、テイスターが次のように書いたとしたら、このニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュのレビューがどれほど複雑で理解しがたいものになるか想像してみてください。
このガーネット色の赤ワインは、縁がピンクがかっており、次のうちひとつ以上の香りがあります:フラネオール、酢酸エチル、酪酸エチル、ギ酸エチル、ヘキサン酸エチル、ケイ皮酸メチル(イチゴ)、酢酸エチル、ギ酸エチルおよびエステル類(ラズベリー)、ベンズアルデヒドシアノヒドリン(チェリー)、グリチルリチン(リコリス)、グアイアコールおよび4-エチルグアイアコール(スモーク)。バランスがよく、なめらかで長い余韻があります。
頭が痛くなってきましたか? こんな説明では、化学の学位を持つ人でもなければ、このワインがどんな香りか想像できないでしょう。テイスティングノートをこのように書くテイスターは、すぐに読者や購読者、フォロワーをすべて失うでしょうし、それも当然です。
ワインアロマのワイン教育キット
では、最初の質問に戻りましょう。ワインの特定の香りを見分け、名前をつけることは、どうすれば学べるのでしょうか。答えは簡単です。ワインアロマ(ル・ネ・デュ・ヴァン)のワイン教育キットを使うことです。

ワインアロマ(ル・ネ・デュ・ヴァン)のワイン教育キットは、ワインの特定の香りを正確に識別できるようになりたい人にとって欠かせないツールです。このキットの助けを借りれば(そして時間と練習を重ねれば)、ワインの共通言語を身につけ、ワインの香りを正確に言い当てられるようになり、試飲しているワインのタイプや産地を見極められるようになります。最終的には、ワインアロマのワイン教育キットによって、ワインをより深く味わえるようになるでしょう。
ワインアロマ/ル・ネ・デュ・ヴァンについて詳しくは、www.winearomas.comをご覧いただくか、私たちの動画ページでル・ネ・デュ・ヴァンの動画をチェックしてください。
乾杯!
免責事項:本記事の著者セバスチャン・ガヴィエは、ル・ネ・デュ・ヴァンのワイン教育キットの正規販売元であるWine Aromas Incのチーフ・ワイン・オフィサーです。