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ウイング・レイ (Wing Lei)・ブラインド・ワイン・テイスティング

もうひとつブランド・ワイン・テイスティングがやってきました。今回は、ラスベガスのワイン・リゾート&カジノ (Wynn Resort & Casino)にある中華レストラン、ウイング・レイ (Wing Lei) で開かれました。ウイング・レインの息を呑むアール・デコ調の内装が、ワイン・テイスティングのイベントの雰囲気を盛り上げました。ウイング・レイのソムリエ、ディエゴ氏が、丁重に私達を迎えてくださいました。アレオール・ラスベガスのマスター・ソムリエ、ウイリアム・シーラー氏が、イベントの司会進行役を務め、テイスティングの流れをサポートしてくれました。

有名どころの赤ワインを除外したフランス産赤ワインの特集

今回のブラインド・テイスティングは、フランス産の赤ワインの特集でしたが、少し風変わりな条件がありました。  ボルドー (Bordeaux)、ブルゴーニュ (Burgundy)、 コート・デュ・ローヌ (Cotes du Rhone) などの有名どころを除外した、フランス産赤ワインの特集なのです。さて、一体どんなテイスティングになるのでしょうか? ご質問にお答えしましょう。参加者全員の知識が問われることになるのです。 有名どころのフランス産赤ワインが、今回のテイスティングから除外されるという衝撃的な事実から、私達は、アルザス (Alsace)、ロアール・ヴァレイ (Loire Valley) 、ラングドック・ルシヨン (Languedoc-Roussillon)や、フランス南西部、コルシカ (Corsica)、プロヴァンス(Provence)、つまりは、殆ど口にする機会のないフランス産赤ワインのセレクションをテイスティングしなければならなくなったのです。私にとって、ウイング・レイでのワイン・ティスティングは、とても興味深いものになったのです。

ブラインド・テイスティングでワインを言い当てる

ブラインド・テイスティングでワインを完璧に言い当てるためには、固有の特徴やアロマを認識していないといけません。例えば、ストロベリーやラズベリーとローズのアロマをあるワインから嗅ぎだしたとすると、今度はそれぞれのアロマを言い当てないといけません。

ストロベリーがロアール・ヴァレイとラングドック・ルシヨンのワインが持つ特徴的なアロマであることご存知でしょう。 ラズベリーも、また、全てのロアール・ヴァレイとラングドック・ルシヨンが持つ、もうひとつの香りです。つまり、ストロベリーと、ラズベリーのアロマに基づいて、ワインがロアール・ヴァレイ産か、ラングドック・ルシヨン産か、どちらかだと言い当てることができるのです。

ローズのアロマが香りの手がかりになります。貴方がもし、ローズやバイオレットの花の香りが、ラングドック・ルシヨン産にはない、ロアール・ヴァレイ産の特徴だと知っていると、正解にたどり着くことができます。ワインは、ロアール・ヴァレイ産に違いないのです。

この消去法のプロセスは、簡単に聞こえるかも知れません。ところが、このやり方を研ぎ澄ませるためには猛練習が必要です。貴方の嗅覚をトレーニングすることが重要なのです。実際のところ、これは、私がブラインド・テイスティングのイベントでワインを言い当てようとする時に使う理論のほんの一部でしかありません。 様々な特徴の中で、特にアロマだけでは判断がつかない場合は、ワインの色、粘度やアルコール度を吟味し評価するのです。

ブラインド・ワイン・テイスティングの練習

以下が、ウイング・レイでのワイン・テイスティングで、私がどのように固有のワインを評価して言い当てるかを説明した、ちょっとした練習です。:

新しいワインかどうかの実践的な見極め:

新しい赤ワインは、ブラックベリー、ラズベリー、クローブ、ダーク・チョコレートとスモークのアロマを持ち、ルビー色、ピンクの縁、ミディアムな粘度、クリアーさ、明るさがあり、ミディアムからミディアム・プラスの酸味で充実した口当たりですが、あまりバランスは取れていません。

ワインの分析:

結果:

セント・ウジェニー (Sainte Eugenie) 2004年物 

AOC:  コルビエール(Corbieres) [ラングドック・ルシヨン (Languedoc-Roussillon)]

手短に言って、これが私のやり方です。

来週の木曜日の晩のブラインド・ワイン・テイスティングのスケジュールが決まりました。次回は、全世界のクラシック・ワインがフィーチャーされます。残念ながら、私は、スイスとイタリアのワイン・テイスティング・イベントに参加する予定なので、次回のテイスティングに参加することができません。

次回は、私の旅行についてアップデートしましょう。今回のワイン・テイスティングについては、これでおしまいです。乾杯~!