シャンペンとスパークリング・ワインの違いとは何でしょうか?問題は、つまりシャンペンとスパークリング・ワインの間に、本当に何か違があるのかということです。私はこういう質問はいつも尋ねられます。ブログの題材にはもってこいでありませんか?さあ、お話しましょう。
シャンペンとスパークリング・ワインは違います
シャンペンは、スバークリング・ワインとは違うのです。この違いは、それほど「重大」ではないように見えるのですが、違いは、– 微妙ながら – 確かにあるのです。シャンペンという言葉は、フランスのAOC (地理的なワイン産地) に由来しています。このワイン産地は、疑いもなく、世界最高のスパークリング・ワインを造り出しています。.
それでは、正確に、シャンペン、ワインとは何なのでしょうか? シャンペン・AOCで、伝統的なスパークリング・ワインの製法 (méthode champenoise) により、シャンペン・AOCが定めた厳しいガイドラインに従って造られたスバークリング・ ワインだけがシャンペンと呼ばれています。
シャンペンは一種のスバークリング・ワインです
シャンペンはつまり、特別なタイプのスバークリング・ワインの一種なのです。もう一度、よく覚えておいて欲しいのですが、シャンペンとは、シャンペン産で、AOCの厳密なスバークリング・ワイン製造法で造られたスバークリング・ワインだけを指します。シャンペンの産地名称団体のガイドラインに合致していない、その他のスバークリング・ワインは、 シャンペン以外のスバークリング・ワインとして区別されています。.
シャンペンの醸造 – 少し詳しい内容
シャンペンは6種類の葡萄のみを使って造られます。下記が、シャンペンの生産に、最も一般的に使われている葡萄の系統やワイン用葡萄です。:
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ピノ・ノアール(Pinot Noir)
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ピノ・メニュエ (Pinot Meunier)
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シャルドネ (Chardonnay)
下記の葡萄の系統やワイン用葡萄もシャンペンに使われていますが、上記の葡萄ほど使われる頻度が高くありません。:
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ピノ・ブラン (Pinot Blanc)
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プティ・メリエ (Petit Meslier)
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アルバンヌ (Arbane)
シャンペン造りに使われるワイン用葡萄は手摘みでなければいけません。更に、房ごと圧搾されます。:つまり、除梗されないのです。シャンペンは、ノン–ヴィンテージ・クリュで、最短15ヶ月間、ヴィンテージ・クリュで、36ヶ月間、日陰で保管されます。最高のキュベでも、10年以上も寝かせておくのは一般的ではありません。補糖(chaptalization) が許されていますが、殆どノン–ヴィンテージ・クリュを造る場合に限られます。
シャンペン産地名称団体では、ワインの仕込み方法も重要なファクターと位置づけています。4つの方法が認定されており、それぞれ、シャブリ (Chablis)、コルドン (Cordon)、ギョイヨ (Guyot)、とヴァレ・ド・ラ・マルヌ (Vallee de la Marne)です。それぞれの方法についてのお話は、別の話題になってしまいますので、ここでやめておきます。
シャンペンの、傑作ヴィンテージ物は、2002年物、1996年物、1995年物、1990年物、1985年物、1982年物、1976年物、1975年物と、1971年物です。
ノン–シャンペン・スバークリング・ワイン
ノン–シャンペン・スバークリング・ワインには、本当に様々なスタイルがあります。スバークリング・ワインは、数え切れないほど多くのワイン生産地で、沢山の系統の葡萄種から造られています。世界中に無数の種類があるスバークリング・ワインを、これ以上、今回のブログでお話しすることは不可能です。もしかすると、将来このワインのブログの話題に、ノン–シャンペン・スバークリング・ワインが取り上げられるかもしれませんが、さて、どうでしょう? 乾杯~!