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サディ・ファミリーのワイン・テイスティング

4月に、サディ・ファミリー (Sadie Family) のワインメーカー、エベン・サディ氏 (Eben Sadie)に、ラスベガスのアクアノックス(AquaKnox)で、ワインのプレゼンテーションの際、お会いしました。このワイン・テイスティングで、エベン氏は、南アフリカとスペインのワインの新発売について、プレゼンテーションしていました。.

エベン・サディのことをご存じない方のためにご説明しますが、彼は、殆どのワインを自然のままで醸造しています。彼のワイン醸造方法は、(水遣りをしない)、ワインを自然にまかせて育てるワイン栽培学 (viticulture:ヴィティカルチャー)に基づいています。彼は、葡萄畑を耕すのにラバを使い、葡萄は手で摘みます。加えて、彼は、ワインの生成に硫酸塩を使わないのです。エベン氏は、ワインの重要な要素が、それを造り出す葡萄そのものにあり、それ以外のことは全て二の次だと信じているのです。

さて、紹介はこの辺までにして、ワインについて語りましょう。

ワイン・レビューとワイン・テイスティング・ノート: サディ・ファミリー・ワイン

下記が、私のサディ・ファミリーのワイン3本、つまり、2本の南アフリカ・ワインと、1本のスペイン・ワインについての、私のワイン・レビューと、ワイン・テイスティング ・ノートです。

セクイロ (Sequillo) 2005年物

スワートランド (Swartland) 地方の南アフリカ・赤ワイン

シラー (Syrah) 68%と、ムールヴェドル (Mourvèdre) 26%、 グレナッシュ (Grenache) 6% のブレンドでできています。

ワイン・テイスティング・ノート: このワインは、明るいディープ・ルビー色です。ヴァケラス (Vacqueyras) 地方のローヌ (Rhone) ワインを思わせ、チェリー、ブラックカーラント、ブラックベリー、プルーン、タイム、レザーやセダー(ヒマラヤスギ)アロマがあります。ミネラル感があり、酸味がプラスに働いています。

もっとタンニンが強いと私は思っていたのですが、このワインにはエレガントで、驚くほどスムースな後味があります。

コルメーラ (Columella) 2005年物

スワートランド (Swartland) 地方の南アフリカ・赤ワイン

シラー (Syrah) 80%と、ムールヴェドル (Mourvèdre) 20% のブレンドでできています。

使われているすべての葡萄が粒ごとに選ばれています!

ワイン・テイスティング・ノート: ダーク・ルビー/パープルの色がこのワインの特徴です。ブラックカーラント、モレロチェリー、プルーン、セダーか木箱のシガー、タバコ、レザーと(ユーカリのような)ハーブの香りのアロマがあります。 ミネラル感があり、酸味がプラスに働いています。

このワインは、年月が経つとうまく熟成するに違いありません。このワインが、南アフリカのワインで唯一、WS (ワイン・スペクター誌)95ポイント獲得したことは、特筆すべきことです。

テロアー・アル・リミット (Terroir Al Limit) 2005年物

プリオラット地方産のスペイン・赤ワイン

カリギャン (Carignan) と、グレナッシュ (Grenache) 系品種のブレンドです。

ワイン・テイスティング・ノート: このワインには、(ラズベリーやレッドカーラントの様な)若いレッド・フルーツ、モン・シェリ (Mon Cheri:チョコレートの中に酒に漬けたチェリーが入ったお菓子)、ダーク・チョコレート、プルーンと、木のスパイスが微かに香るスモークのアロマがあります。これはうまく構成されたワインで、バランスもうまく取れています。

今回のワイン・テイスティングについては、これでおしまいです。次回のブログに期待していてください。.次回は、ドマーニュ・デュジャック氏 (Domaine Dujac)とジェレミー・デュジャック氏 (Jeremy Dujac) のデリカ・リカー&ワイン(Deluca Liquor & Wine)への訪問についてです。

乾杯~!!