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他のワインを飲むときには、グラスを取り替えるべきでしょうか?

ワイングラスは、取り替えるべき場合もありますし、そうでない場合もあります。貴方が口にしているワインの種類によって違ってくるのです。それでは、いろいろな種類のワインを飲む時、貴方がワイングラスをいつ取り替えるべきか判断できるように、実践的なガイドラインをご披露します。

赤ワインと白ワイン

一般的に、赤ワインと白ワインを同じグラスで飲むことはありません。ですから、貴方が両方の種類のワインを飲んでいる場合には、それぞれ別のグラスを使います。

同種のワインか、同じ系統か

同じワインか、同じ系統のワインであれば、別のボトルのワインでも、同じグラスを通して使うことができます。しかし、ライト・ボディのワインから始めてから、だんだんとベビー・ボディのワインに移っていくことをお勧めします。 この順番を逆にしてしまうと、ヘビー・ボディーのワインの後味が、ライト・ボディの味わいの楽しみを台無しにしてしまいます。

ワイン テイスティング

ワインの品定めをしているのであれば、いつもきれいに洗ったワイングラスを使うべきです。私もプロとして、ワイン・テイスティングで、必ずきれいに洗ったワイングラスを使っています。2種類の赤ワインのテイスティングをする時でさえ、私はそうしています。私はこのルールを、異なる種類のワインのテイスティングにさえ適用しているのです。

これにはきちんとした理由があります。ワインというものは、グラスにワインが一滴もなくなってしまっていても、アロマをグラスに残していくものだからです。

ワインのテイスティングにおいて、私はできる限り頻繁にワイングラスを取り替えています。ところが、殆どのワイン テイスティングでは、ひとつのワイングラスしか与えられず、ワイングラスひとつでテイスティングをしなければなりません。グラスを取り替えることができない場合、私は必要に応じて、ボトル入りの水で、グラスを濯いでいます。ワインがよりフルボディ・タイプ寄りであればある程、より頻繁にグラスを濯ぐのです。

ワイングラスを取り替えないとどうなるのでしょう?

先月、ヨーロッパで、私はあるワイン・テイスティングに参加したのですが、初めての経験をしてしまいました。まず、新しいワインが、既に使っていた私のワイングラスに注がれました。そして、その新しいワインの香りを嗅いだら、妙な匂いがしたのです。なんと、はっきりと、玉葱の匂いがしたのです!そう滅多には遭遇しない臭気で、忘れがたいものがありました。面白いことに、私だけがその匂いに気づいたのです。そこで、私はグラスを一緒にいた方に渡したのですが、それでやっと、私の判断が正しかったことがわかり、私たちは原因の究明に取り掛かりました。

一体何が判ったのかお判りになりますか?玉葱の匂いは、私が前に飲んでいたワインと、新しいワインで化学反応が引き起されて発生していたのです。私が真新しいワイン グラスを使っていれば、新しいワインが、そんな妙なアロマを醸しだすことなんて有り得えなかったのです。

このテイスティングまで、ワインというものが、いかにグラスの残留物の影響であっさりと変容してしまうかについて、私自身が経験することはありませんでしたし、正直言って私たちの仲間もみんなワイン・テイスティングのイベントでこんな経験をしたことはありませんでした。別の種類のワインを飲むときは、可能な限り別のワイングラスを使うべきべきという事実が、いいお土産になった訳です。

貴方がワインの愛好家で、しかも、他のワインのアロマに汚されて欲しくないプレミアムの高いワインを飲もうという場合、なおさらワイングラスを取り替えることは重要なことになってきます。貴方が、そんなにたいして違いはないとお思いであれば、いかんともしがたいのですが、別の種類のワインを同じグラスでいただいてもらうしかありません。

乾杯~!