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サザン・ワイン&スピリッツ社の最後のグレープ・ナッツ(Grape Nutz)ワイン・テイスティング

サザン・ワイン&スピリッツ社(Southern ワイン & Spirits) (SWS) が、本社でもうひとつのグレープナッツ(Grape Nutz)のワイン・テイスティングを開催しました。 SWSの本社はいつも通りワイン・テイスティングにもってこいの素晴らしいセッティングでした。

SWSが移転を検討していることから、ジョーンズ(Jones)の社屋で開かれるグレープ・ナッツのワイン・テイスティングはこれで恐らく最後でしょう。今回のテイスティングへの参加状況は、今まで見た中で最高でした。SWSの社屋で、グレープ・ナッツのテイスティングが開かれるのはこれで最後だということを知ってい、まるで各地のワインのプロ達が敬意を払うためにやって来たかのようでした。

イタリア・ワインのガローア (Galore)

モエ・ヘネシー (Moet Hennessy) (MH) USAが、テイスティングでワインのポートフォリオ(品揃え)を展示しました。アメリカ大陸と欧州大陸(New and old world)のワインなどがフィーチャーされていました。 MH USAのイタリア・ワイン担当ポーフォリオ・マネージャーのセス・ボックス氏 (Seth Box)が、チェレット (Ceretto)や、カペッザーナ (Capezzana)、モンサルド (Monsardo)  リヴィオ・フェルーガ (Livio Felluga) などのワインを紹介してくれました。セス氏は元々チェレット・ワイナリーのワインメーカーでしたので、彼がどれだけチェレット・ワインについての知識と情熱を持っているのかごお解かりになることでしょう。

ワイン・レビューとワイン・テイスティング・ノーツ

下記が、グレープ・ナッツのワイン・レビューとテイスティング・ノートの一部です。:

モンサルド (Monsardo)

チェレットはモンサルド (Monsardo)と呼ばれるカベルネ・ソーヴィニョン (Cabernet Sauvignon)、メルロー (Merlot)、シラー (Syrah)と、ネッビオーロ  (Nebbiolo) の興味深いブレンドを造っています。それぞれの品種のワイン醸造プロセスは別々に処理されています。まず、スチール・タンクで1215日間発酵させます。 そして、  マロラクティック発酵のために、別のバリック (barriques:ワイン樽) に移されます。マロラクティック発酵のフェーズが完了した後で、やっとワインはブレンドされるのです。

ワイン・テイスティング・ノート:モンサルドには、レッド・フルーツのリッチなブーケで、口の中でぱっと広がる独特の舌触りがあります。 ストロベリーと、ラズベリー、フレッシュ・タバコやロースト・コーヒーのアロマが絶妙です。オーク (バリック) が バニラやスパイスの香りを醸しだすのに一役買っています。柔らかなタンニンでまろやかなこのワインは、ワインだけで楽しめます。実際のところ、グレープ・ナッツのテイスティングに来場した殆どの方々が、このワインを一番に選びました。

ウェデル・セラーズ・エデナ・ヴァレー・シャルドネ (Wedell Cellars Edna Valley Chardonnay) 2002年物

イラ・ハーモン氏(Ira Harmon)は、寛大にも彼のもうひとつの「とっておきの」を、私達に紹介してくださいました。彼は、ウェデル・セラーズ・エデナ・ヴァレー・シャルドネ 2002年物のボトルを開けてくれました。ワインが注がれて、私達は、このシャルドネの色を見て、清澄、ろ過処理を行っていないことがすぐにわかりました。

ワイン・テイスティング・ノート:香りは、真新しいオークが発酵した典型的なアロマが感じられます。オークには、トーストや、ロースト・へーゼルナット、バター、新しい皮や、他のアロマが入り混じって、ポップコーン(或いは、新品のスニーカーの匂い)のブーケを醸し出しています。 全体的に、このワインは、見事に素晴らしいバランスが取れています。 このワインにとても良い印象を持ちました。ABC (Anything But Chardonnay:シャルドネだけは駄目)ルールをお持ちの方には、強くお奨めしたい一品です。 このシャルドネを貴方の近所のワイン専門店で見つけようとしないでください。見つけようとするなら、探すのにかなりの苦労をする覚悟が必要です。

メズカル・サント・ドミンゴ・アルバラダス (Mezcal Santo Domingo Albarradas)

メズカル・サント・ドミンゴ・アルバラダスをグラスに注ぎ、イラ氏はその晩を締めくくりました。これは、メズカル、つまりは、メキシコのオアザカ (Oaxaca) の南にある高原地方の街、サント・ドミンゴ・アルバラダスの地名から名づけた、アガヴェ (agave)、別名マゲイ(maguey: リュウゼツラン) から造った蒸留酒です。

ワイン・テイスティング・ノート:このメズカルにはシトラス・フルーツと熟した梨のしっかりとしたアロマがあります。口の中では、よりトロピカルになって、ほのかに香る木の様なスパイシーなアロマと、クリーンで、ドライな後味があります。 しかしながら、 このメズカルを蒸留されている地域には馬と馬車しか交通手段がなく、このメズカルは残念なことに限られた量しか生産されておりません。

今回のワイン・テイスティングはこれでおしましです。乾杯~!