ジェフ・ワイヤット氏のオフ・ザ・ストリップにあるハイプなレストラン、マルシェ・バッカス(Marché Bacchus)で開催された、今回のワイン・テイスティングでは、シャルドネが主人公でした。素晴らしい ロケーションです。何千ものワイン・ボトルに囲まれ、ワイン・テイスティングには完璧なセッティングでした。
イベントを始めるにあたって、ウイリアム・シーラー氏 (William Sherer)が初めてここでワイングラスをオーダーしたという、キッチン・バーに参加者が集められました。ウイリアム・シーラーと言えば、マスター・ソムリエで、かの有名なラスベガスのオレオール(Aureole)のワイン・ディレクターとしても、オレオールがスポンサーしオーガナイズしている、隔週のブラインド・テイスティングの司会進行役 (Maître de Cérémonie) としても知られています。そして最終的に、全てのワインが注がれ、吟味され、私達の仕事のテイスティングと、ワインを楽しむ時間が始まったのでした。
ヴァーチャル・ワイン・テイスティング・ツアー
このブラインド・ワイン・テイスティングのために、シャルドネが全世界から届けられたことにちなんで、私達はヴァーチャル・ワイン旅行に旅立ちました。私達は、ブルゴーニュのシャブリ(Chablis)の産地、ソノマ・カウンティ (Sonoma County)や、チリのカサブランカ・ヴァレー (Casablanca)、ブルゴーニュのメコン(Macon )、イタリアのトレイソ( Treiso )や、オーストリアを訪問したのです。私達は、ブルゴーニュのシャサーヌ・モンラッシュのプレミエ・クリュ( Chassagne-Montrachet 1er Cru )で、その夜を締めくくりました。
ヴォックス・ワイン・ラウンジでのワイン・テイスティングのイベントの様に、マルシェ・バッカスでのテイスティングは、単なるブラインド・テイスティングではありませんでした。私はあまりアロマに一生懸命になってしまい、ワイン原産の地域を評価することができませんでした。予想通り、今回は非常に苦しい状況になってしまいました。 I
ワイン・レビューとワイン・テイスティング・ノート:オーストリアのシャルドネ
オーストラリア産のシャルドネは、その晩で最も興味深く手ごわいワインでした。私が覚えている限り、私は今までオーストリアのシャルドネをテイスティングしたことはありませんでした。 このことが、オーストリアのワインを、地理的に分類する仕事を更に困難にしてしまったのです。
ワイン・テイスティング・ノート:この黄金の小麦色のワインは、華々しく、オイルの様な舌触りで、少し強い粘り気があります。マンゴと、パッション・フルーツのアロマを醸しだしています。 すこし硫黄を連想させるような香り(欠陥品の香りではありません)があり、オークや、バニラ、葡萄のおりと、フルフラールの香りでバランスが取れています。寒い地方の(少し酸味の強い)ワインの典型的な酸味を帯びた特徴がありました。 このプラガー(Prager)には、素晴らしい複雑さと、愉快で余韻の長い後味がありました。
今回のイベントがシャルドネのワイン・テイスティングだったから言う訳ではないのですが、私は、このオーストリア産のワインが、トロピカル・フルーツのアロマと、酸味、ミネラル(flint)の味わいから、リースリング(Riesling)のブレンドのように思えてなりませんでした。言うまでもなく、私は、オーストリア産だということを 見抜くことができませんでした。
ヒント:このオーストリア産のシャルドネは、もし見つけることができるのであれば、とてもお買い得です。次回、アレオーレでディナーをとるときには、忘れずにおいてください。
マルシェ・バッカスのブラインド・ワイン・テイスティングで試飲したその他のワインについてもっとお知りになりたいですか?そうであれば、メールしてください。フィーチャーされた殆どのワインに、ワイン・テイスティング・ノートを作っておきましたので、喜んでコピーを貴方にお送りしたいと思います。
次回のブラインド・テイスティングは、来週の木曜日、場所はまだ決まっていませんが、3月25日の真夜中零時に設定されています。次回のテーマは、ブルゴーニュ、ボルドー、ローン・ヴァレー・ワイン以外の全てのフランス・ワインです!これは、参加する方々にとって、とても興味深いテイスティングになりそうですので、是非、驚かせて欲しいです!
今回のワイン・テイスティングについては、これでおしまいです。乾杯~!