一日に二つのブラインド・ワイン・テイスティングがあるなんて本当の話にしてはうまくできすぎています。前回の投稿で、私がご紹介したディアバーグ&スター・レーン・ヴィンヤード (Dierberg & Star Lane Vineyards) のブラインド・テイスティングとは別に、ヴォックス・ワイン・ラウンジ (Vox ワイン Lounge) のブラインド。ワイン・テイスティングにも参加しました。
一ヶ月に2回 (毎週木曜日の晩)、ウイリアム・シーアー氏 (William Sherer) や、マスター・ソムリエ (Master ソムリエ)、ラスベガスにあるオレオール (Aureole) のワイン・ディレクターが、ワイン業界のプロ達のために、ブラインド・ワイン・テイスティングをオーガナイズしています。ブラインド・テイスティングへのほとんどの参加者は、マスター・ソムリエ達や、ワイン・バイヤーと熱烈なワインの愛好家達です。これらのイベントは、あらかじめ決められた形式で開かれています。それぞれのテイスティングで、1種類の葡萄品種かワイン・スタイルがフィーチャーされ、それぞれの参加者は、選ばれている葡萄品種かワイン・スタイルのワインを、自分で持ち込まなければいけません。ブラインド・テイスティングは毎回色々な会場で催されています。
今週のブラインド・テイスティングはニューヨークのヘンダーソン (Henderson) にあるヴォックス・ワイン・ラウンジ (Vox ワイン Lounge) で開催されました。ヴォックスのソムリエ、パトリック・プレッツ氏 (Patrick Pretz) が、ホスト役を務めました。彼の素晴らしいホスピタリティに、私達は大変感謝しています。
ブラインド・テイスティングの形式
ヴォックス・ワイン・ラウンジのブラインド・テイスティングは、今まで私が参加したことがある他のブラインド・テイスティングとは趣が異なっています。今までに数え切れないほどのブラインド・テイスティングに参加しましたが、決まってそんなイベントでは、参加者が試飲をして、フィーチャーされたワインを吟味し、その後で、テイスティング・ノートを共有したり、比較したりするものです。ところが、ヴォックス・ワイン・ラウンジでのテイスティングでは違った手順を踏むのです。
それぞれの参加者は、ワイン・テイスティングに特定の役割が与えられます。そして全員が、フィーチャーされたワインの、色や香り(アロマとブーケ)、味わい(アロマ)、構造、原産、年代や醸造方法など一つの側面に的を絞って、吟味し、表現し、分析しなければならないのです。例えば、一人のテイスターがワインを試飲し、担当している側面(例えば色など)から評価を行う一方で、他のテイスターは、同じワインを試飲して担当している別の側面(ワインの原産地などを評価)に従って評価し、更にまた他のテイスターは、試飲で担当している別の側面(構造など)で評価をするという具合です。とても複雑に聞こえるでしょう。判ります。しかし、貴方は、こうしたタイプのブラインド・テイスティングが、いかに面白いのか、きっと驚くに違いありません。
ワイン・テイスティングの結果
ヴォックス・ワイン・ラウンジのブラインド・ワイン・テイスティングはとても成功しました。とても面白かっただけでなく、より重要なことは、とても教育的であったことです。参加者は、グループでの作業を通じて、他の参加者と知識やノウハウを共有し、多くを学ぶことができました。実際のところ、グループで作業をするということは、他のメンバーのノウハウを享受することであり、より高い評価の正確性が得られるからです。
特筆しておくべきこととして、ヴォックス・ワイン・ラウンジ・テイスティングで、そのグループは、試飲した14種類のワインについて、60%の精度で正確な年代を言い当てることができました。更に驚くべきことに、グループは、95%の精度で正確にワインの地理的起源を突き止めることができました。95%のうち、50%は正しい地域と分野にまで遡ることができ、20%が正確なAOCやAVAの等級まで、15%が実際のワイン生産者まで言い当てることができたのです。私たちが地名を言い当てられなかったのは、わずか2種類のピノ・ロワールのスパークリング・ワインで、フランスのロアール・ヴァレイ (Loire Valley)と アルゼンチンの産品でした。
ヴォックス・ワイン。ラウンジでの私のワイン・テイスティング体験は、ワインの特徴について、他のワインのプロ達とオープンに語り合うことで、もっと色々なことを学ぶことができものなのだということを、はっきりと証明してくれています。
次回のブラインド・ワイン・テイスティングに向けて
次回のブラインド・ワイン・テイスティングはサマーリン(Summerlin)にあるマルシェ・バッカス(Marché Bacchus)で、2008年3月11日(火曜日)に開催されます。テイスティングする葡萄品種は、シャルドネなので、きっと全世界至るところのワインが持ち込まれることでしょう。クリエイティブになって、皆さんが楽しむことができる何かを持っていきましょう。
今回のワイン・テイスティングについてはこれでおしまいです。乾杯~!